WHO
WE
ARE
WHO WE ARE

東京に蓄積するニットの技を、
次世代へ。

東京のニットファッション製造事業者が、次なる時代のファッション産業のあり方を目指す、新しいものづくりのプラットフォーム。それが「TOKYO KNIT」です。多様化する現代ファッションの流れに合わせ、大手アパレルから、新興する若手クリエイターまで、幅広いターゲットに対応する柔軟な姿勢を保ち、同時に後継者を育成し、確実なものづくりの技を的確に伝承していく心構えが必要とされます。TOKYO KNITは、これまでに培ってきたものづくりの技を改めて見直し、これからのファッションに必要とされる仕組みを、従来よりもさらに合理的かつハイレベルな形に変えて提案していきます。

すべてがここから
はじまった。

東京の東部、墨田区本所界隈を中心に現在200あまりのニット関連事業者が存在し、日々デザイナーたちと協働を重ねています。なぜこの地にこれほど多くの業者が集中しているのでしょうか。
これには、江戸時代の社会情勢が大きく影響しています。鎖国状態にあった当時の日本は、多くを国内生産に頼る必要がありました。同時に、戦国時代の終焉とともに訪れた泰平のなかで、武士は刀を捨てて、新たな仕事に従事することを迫られたのです。
こうしたなか、江戸東部に住んでいた武士が、手編みにより靴下や下着といったメリヤス製品を作るようになっていきました。それが徐々に進化し、明治時代の殖産興業政策により、この地はニット産業発祥の地となったのです。
戦後、ファッション文化の中心となった東京には、多くのデザイナーがアトリエを構え、流通、小売業者も急増。さらに1970年代以降には、東京発のデザインが世界でも高く評価されるようになり、東京のニットメーカーは、カジュアルからハイファッションまで、幅広いクリエーションに携わることになります。
東京のニット産業には、このように歴史と経験に基づく確かな技術力とともに、世界を刺激し続ける東京ファッション独自の創造力を支えるフレキシブルな思想が根付いているのです。